2007年08月05日

谷口晃子です。

  稽古は17時に終わり、私は衣装を探しに新宿へ。
新宿は相変わらず人が沢山!
すれ違う人それぞれにドラマはあるのかと思うと、
この星には人の熱気、感動…う〜む一言では表せないけど、
溢れているんだなぁと感動してしまう。
 
私事ですが。。。
  私は大学を卒業して演劇研究所に入った。
今までクラッシック音楽の勉強をしてきたのに何故?とよく聞かれるのだけど、
私自身、音楽と演劇の違いは表現方法にだけあり、
何かを伝えるという事では同じだと思っているからだ。
音楽だけでは伝えられないことも多々あり、
逆に芝居だけじゃ表現出来ない気持ちもあるわけで、
だったらミュージカルという人もいるけど、それでもない。そういう問題ではない。
 
 
話は飛びますが。。。 
 私の中で一番の究極は『生と死』だと思っている。
生命というのは、とても美しくて、新しい命が宿り、
お腹が大きくなった姿を見ては涙がを流してしまう。
祖父母の死をみとった時には、儚さを見、又、顔が変わってお釈迦様のような、
悟りを開き穏やかな表情になるのに驚いたのを思い出す。本当に不思議だ…。
 
今の時代だからそういうのを感じられるのかとも思う。
もしこれが戦争中だったとしたら…
今日、演出助手が持っていた沖縄戦の写真集を思い出す。
あの子供の瞳。おばあちゃんのアメリカ兵を見る顔・・・。
  余りに辛く目を背けたい写真ばかりだったが、見なきゃいけないと思った。
私は正直未だ好んで戦争に関わる本は読まない。
資料も見ない。集会にもでない。だけど私には絶対的に必要なことなんだ。
知らないといけないことなんだ。この時があっての私なんだ。
つながっているんだ。と胸に刻む。
 
 一人の人生を演じるのは何て責任のある事だろう。
その人が歩んできた歴史、人の繋がり、それにより生まれる細やかな感情の変化。
まだ人生のこれっぽちも分からない私がそんな大それた事を出来るのか?
と自分に問う時もあるけど、ここは何を言われてもやらなきゃいけないのだ。
29歳だから出来る、今だから感じられることを行動に移すのだ。
そして私みたいに戦争を経験していない人に、少しでも何か感じてもらいたい。
戦争という文字が立体的に染み付いていない人に、そして自分に刻まなきゃ・・・。
  
  
  今月12日には俳優座の「戦争とは」という毎年やっている朗読の舞台を
観に行って来ます。
  15日には日本戦没学生記念会(わだつみ会)に行って来ます。
  ちゃんと知って受け止めないといけないことが沢山あります。
  勉強の日々です。
   
  谷口晃子
posted by 十字軍 at 00:45| 稽古日記